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【三重県伊勢市】公立幼稚園の欠席連絡をLINEで受付開始。全国で率先して一時保育の予約をLINE化した自治体の進化が止まりません

伊勢市(三重県)が、4月7日から新たに「LINEで幼稚園の欠席連絡」サービスをスタートしました。伊勢市は2019年11月より全国初のLINEによる一時保育予約を提供し、それまで毎月早朝に現地で列を作って予約に並ぶという仕組みだったものを抜本的に改革されています。

保育に関わる仕組みを積極的に改善する伊勢市が今回スタートした欠席連絡のサービス、早速どんなことができるのか紹介していきます。


伊勢市の概要

人口 122,981人(令和4年2月末現在)
LINE開設 2019年11月
LINEだけで手続きできる機能 一時保育予約、幼稚園への欠席連絡機能、伊勢市から受け取るLINEメッセージの受信設定、水道の開閉栓の手続き、ごみ分別方法を自動回答するチャットボット、各種行政情報を案内するチャットボットなど

どんなサービスか

利用に必要なものはLINEアプリだけ。
伊勢市公式LINEから、24時間いつでも幼稚園の欠席等の連絡が可能です。

これまでの伊勢市では、LINEのチャット機能から欠席の連絡をその都度保護者から受付けていましたが、対話形式のシナリオをあらかじめ設定しておくことで、保護者から聞き取るべき必要な情報を漏らさず確認可能になりました。

テンプレートは沖縄県与那原町から

このサービス、実は今回ゼロから作ったわけではありません。昨年、沖縄県の与那原町が「学校の欠席連絡」という仕組みをGovTech Express上に開発されたのですが、その仕組みをテンプレートとして伊勢市の環境に「コピー」しました。そこから、伊勢市の要件に合わせてカスタマイズするという流れで実装しています。もちろん新規作成することも可能ですが、元となる設定があれば開発は非常に簡単で短期間で完了します。

GovTech Expressの利用自治体は、このような形で全国で作成された手続きをシェアすることが可能です。

期待する効果

既にこのサービスを幼稚園・小学校・中学校で導入している与那原町では、保護者の大半がLINEから欠席連絡を行っており、その中でも与那原東小学校では、保護者の7割以上が与那原町公式LINEに登録しています。さらに、公式LINEに登録された保護者に対して学校からの連絡事項等も配信しており、学校の連絡網システムとしても機能しています。

これらの変化は、保護者の利便性を向上させただけでなく、学校の先生の負担軽減・業務効率化を実現しました。

与那原町の学校現場に起きた嬉しい効果

欠席連絡機能

教職員が欠席連絡の電話を取ることが激減した結果、朝の時間帯を他の業務に充てることができるようになった

連絡配信
児童生徒を経由せず、保護者に直接LINEでプリントを送ることができるようになった結果、保護者のためのプリント印刷は約25分の1に減らすことができた

与那原町では公式LINEが町の保護者と学校・幼稚園をつなぐコミュニケーションのインフラとなっています。今回導入した伊勢市でも保護者や幼稚園の教職員に不可欠なサービスになることを期待しています。

最後に

このサービスは、GovTech Express の「トークで申請」の機能を活用し、個別開発の必要なく申請を構築しています。そのため、GovTech Express を導入済み、今後導入を予定する全ての自治体で、今回の伊勢市の手続きを実装することが可能です。

*トークで申請を用いたその他の事例


日常的に利用する幼稚園や学校の欠席等の連絡を自治体の公式アカウントで利用可能とすることで、自治体の公式アカウントが、保護者にとって、なくてはならない存在になります。

私たちはこれからも住民に利用してもらえるサービスを提供していきます。

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