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【沖縄県与那原町】春の火災予防月間にLINEで消防クイズを実施〜住民と職員のファンを増やそう〜

2023年3月1日〜7日まで全国で一斉に春の防災予防運動が実施されました。
この運動は、火災が発生しやすい時期に、防火防災意識や防災行動を高めていただくことや、万が一発生した場合にも被害を最小限にとどめ、火災から尊い命と財産を守ることが目的です。

みなさんの自治体ではどのような周知及びイベントが行われていますでしょうか?私が見かけたのは回覧板のチラシ、自治会掲示板のポスターで注目しないと発見できないものでした。そんな中、沖縄県与那原町で実施された消防クイズが、防災意識を高める良い取り組みでしたので紹介します。

与那原町の概要
人口
:19,990人(2023年2月末現在)
LINE開設:2021年2月
LINEの機能:学校の欠席連絡、自治会加入、不具合通報、水道開閉栓、デジタル避難訓練、ごみ収集日通知、乳幼児健診予約、臨時職員募集 等
アカウント名:与那原町
LINE ID:@yonabarutown


取り組み詳細

住民の防火防災意識を高める内容のクイズを5問実装しています。
担当者にお聞きしたところ、2月上旬ほどに消防が直接来庁し、ポスターを掲載しLINEでメッセージ配信をしてほしいと依頼があったとのこと。多くの方に防火防災意識を高めてもらうために担当者が考えたのは子どもにもわかりやすいクイズを行なうということ。
これで、親子で実施することも可能ですし、大人も学べるよい機会になりました。

工夫した点

プッシュ通知で情報を探したり見に行かなくても届くのは便利ですが、文字だけでなく、フレックスメッセージを活用することで、より視覚的にわかりやすくなっています。また子どももわかるようにフリガナも表示しています。

フレックスメッセージを用いた入り口、クイズに間違った場合と正解の場合

クイズに間違った場合も「ん〜違うなー。」と柔らかい言葉で返信が来るので、楽しくクイズが出来ましたし、LINEで行政と繋がっている感覚もありました。

全部で5問。火災警報器の取り付けについても勉強できる。

普段気にしていなかった、火災警報器の設置場所や作動確認方法も学ぶことができ、長年公務員をしていた私も初めて知ることばかりで、勉強になりました。
また、最後には、「未来の消防士として消防署で君を待っているぞ!」とのメッセージで、消防士の採用情報までPRされていたのも驚きです。

消防活動のPR

結果・担当者考察

企画した与那原町総務課臼井さんは、
・カッコいい消防士をもっと輝かせたい
・せっかくの啓発週間を少しでも多くの方に知ってもらいたい
・消防関係者と公式LINEを一緒に盛り上げたい
・住民に公式LINEのファンになってもらいたい
との想いから実装されたとのことです。

1人でもファンを増やせる可能性があるのであれば、LINE担当者としてはコツコツとやることが大事。それから「これって目的は何なの?」と一度疑問を持って、「やろうとしていることは最善なのか?(ポスター周知やLINEの配信だけで住民の防災意識が高まるのか?)」と自問自答することも大事。と与那原町の臼井さん。現状として、参加者は55人だったので、これを多くの方に実施してもらうという仕掛けも今後考えていきたいとのことでした。

さいごに

GovTech Expressは様々な部署で利用可能です。消防の分野でも大利用されており、「デジタル避難訓練、避難所検索機能、避難所人数報告、罹災証明書の申請、防災メールとの連携、災害サポート店登録、訓練実施計画書、訓練実施結果報告書、救命講習の受講申請」など。その他の手続き一覧はこちらをご覧ください。

この消防クイズは私達Bot Expressのメンバーがお手伝いして作成したわけではなく、与那原町の職員が自ら作成したもので、活用方法は無限にあるということを教えてくれた事例でした。この取り組みによって、防災意識を高めた方が1人でも増え、火災から尊い命や貴重な財産を守るきっかけになることができれば、自治体の皆さんとともに私達も社会貢献が出来たことを嬉しく思います。

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