見出し画像

【奈良県奈良市】LINEで「国民健康保険」の加入・脱退等の手続き開始

2020年11月2日、奈良県奈良市でLINEを使って対話的に国保の手続きができるサービスがスタートしています。利用できる手続きは、国民健康保険の「加入」「脱退」「高額治療の際に必要な限度額適用認定証の交付申請」の3つの申請です。今後、利用件数の多い他の手続きにも拡大していく計画です。

特徴

スタートした3つの手続きは、これまで紙の申請書での運用がされてきました。今回、申請者が回答・提出する内容を確認したところ、当社が提供するGovTech Express の「トークで申請」の機能を活用し、個別開発の必要なく申請を構築できることがわかりました。

そのため、GovTech Express を導入済み、今後導入を予定する全ての自治体で、今回の奈良市の手続きは実装することが可能です。

構築にはまず、申請書の内容を質問と回答(回答方式)に分解し、質問の順序を決めたシナリオシートを作成しました。その後、GovTech Express でシナリオシートに合わせたセットアップを行っています。セットアップにかかる期間は、動作確認を含めて、3つの手続きで1週間ほどでした。

使い方

ユーザーは、奈良市のLINE公式アカウントと友達になるだけですぐに使い始めることができます。トーク画面下部のメニューから”トークで申請”をタップします。

次に国保の手続きを選択します。3つの手続きから希望する申請にチェックをつけて、確定します。

ここでは、「国民健康保険加入の申請」を選択しました。
まず最初に身分証明書の写真を送付し、その後申請者の情報を入力していきます。

次に加入者の情報を入力します。社会保険の資格喪失証明書の写真を送付、加入希望日を選択します。その後、加入者の氏名と生年月日を必要人数分入力すれば申請は完了します。

保険証は後日、申請者の自宅に送付される仕組みです。

今後の展望

今後の展望としては、渋谷区でもすでに利用されているeKYC/OCRの機能を導入する予定です。eKYCは、顔写真付きの本人確認書類に加えて、本人の正面の顔写真、およびChatbotがランダムに指示する向きでの顔写真を送信していただき、指定した通りのポーズになっているかどうか、すべての写真が同一人物かどうかをAIが判定するものです。さらにOCRを導入することで、写真で提出された健康保険証などの記載事項を読み取り、自動的にテキスト化して取り込むことができるようになります。

これらの機能も活用しながら、窓口の混雑緩和だけでなく、職員の業務効率化や負担軽減を実現できるよう、今後も奈良市と共同で取り組んでいきたいと考えています。

※本投稿は2020年11月2日に投稿したものを再掲載したものです。

自治体の最新事例や新機能をLINEでお届け。製品デモも操作可能!