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LINEでも、Webでも。1つの設定でトークとWebの両方で手続きを受け付けることができる「フォーム」機能をリリースしました

これまでGovTech Expressでは手続を「トーク化」できることが特徴の1つでした。職員自ら、行政手続きをLINEで利用できるようにサービスを開発できる。この側面は変わりません。

これに加え、その手続きをLINEのみならずWebフォームでも受付可能にする機能をリリースしました。今回はこの「フォーム」機能について解説します。

設定方法

実はこのフォーム機能、新しい設定はほとんどありません。GovTech Expressでは手続きをトーク化するにあたって「アンケート」を作成いただいていたと思いますが、フォームもこのアンケートで作成できます。

これまでも、アンケートの中に「Webフォーム」回答方式の質問がありました。これは、LINEのトークを使いつつも、複数の入力項目をまとめて表示、入力・編集してもらいたいときに利用することができ、LINEのトーク上にフォームを表示することができる機能でした。

Webフォーム回答方式の質問
Webフォーム回答方式でのトーク上のフォーム表示

ただし、この機能はあくまでもLINEのトーク上にフォームを表示させるもので、入口はLINE。利用者はLINEを使っている前提です。

今回リリースしたフォーム機能によって、Webブラウザからこのフォームにアクセスすることができるようになります。必要な設定は1つだけ。Webフォーム回答方式の質問に新たに追加された設定項目「URLで公開」にチェックを入れるだけです。

この設定をおこなうと、「起動URL」という項目が表示されるようになります。*上図スクリーンショットではモザイクがかかっています。

この起動URLにアクセスするとフォームが表示されます。利用者向けには、このURLをご案内いただければ、Webブラウザから手続きを利用していただくことができます。

画面

公開したフォームは下図のように表示されます。

フォームのUI

PCのブラウザはもちろん、スマホのブラウザでも利用できます。
フォームのタイトルにはアンケート名が表示されます。
その下の説明文にはWebフォーム回答方式の質問文が表示されます。
その下に表示されるのはWebフォーム回答方式配下のセクションと質問です。

現在の制約

現在のところ、Webフォーム回答方式と同様の制約があり、利用できる質問の回答方式は下記の通りです。

  •  テキスト(複数行、長文も含む)

  • 数値

  • 通貨

  • 郵便番号

  • 電話番号

  • 単一選択

  • 複数選択

  • 年月日

  • 真偽

また、トークで設定可能な条件、適用、リアクションなど質問に付属する設定は利用することができません。

また、トークでは常にLINE User IDによって利用者を識別することができますが、フォームでは利用者の本人確認機能および識別する機能を持っていません。したがって、識別に依存する「回答を1回のみに限定する」といった機能は利用できません。

今後の拡張予定

まずは参照回答方式、そして、予約枠回答方式をフォームでも利用できるようにしていく予定です。参照回答方式を使えるようになると、トーク同様、利用登録者の引き当てなどヘビーユースされている利用パターンもカバーできるようになります。予約枠は言うまでもなく、GovTech Expressの代表的な機能の1つである予約機能がトークのみならずWebブラウザからでも使えるようになる予定です。

その他、条件、適用、リアクションといった現在トークで利用可能なシナリオ設定を可能にする機能も実装を進めていきたいと考えています。

費用

フォーム機能はGovTech Expressをお使いのすべての環境で利用可能であり、追加の費用は必要ありません。

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