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新機能紹介セミナー(予約機能)、開催レポート

3月29日、第1回目となる新機能紹介セミナーを開催しました。テーマは「予約」、開発責任者中嶋がプレゼンテーションを行いました。予約機能は、窓口予約、施設予約、一時保育などのサービス利用予約と幅広い業務で利用されています。デモンストレーション含むアーカイブ動画と、ポイントを書き起こしたイベントレポートをお届けします。

はじめに

当社は現在「予約機能」の拡張をプライオリティとしており、中でも保育関連の予約、公共施設の予約といった従来システム化が難しかったものを、個別開発などの高額な委託を必要とせずにDXすることを意識しています。

一時保育のLINE予約は、3年前に三重県伊勢市でリリースしています。当時はかなり作り込みを行いました。理由としては、保育予約は、自治体ごとのルールが存在し、作り込まなければ実現できなかったためです。現在は機能拡張を行い、汎用的に活用できるようになりました。

公共施設予約については、団体予約・複数予約・抽選予約など自治体ごとのルールがあると思います。一時保育関連については、既存の機能で95%程度の運用ルールはカバーできていると思います。公共施設については、まだこれからの部分もありますが、速やかにカバーしていこうと考えています。

今日ご紹介する新しい機能は、GovTech Expressを利用中のパートナー自治体の環境ですぐに利用できる状態となっています。もちろん追加料金もかかりません。

本日のAgenda

機能紹介

一括予約

複数の枠を一括で予約する機能です。予約完了した後に、それぞれの予約に対して、キャンセルボタン付きのメッセージが送信されます。

管理画面をご紹介します。向かって左下に「一括予約できる枠数」が設定できます。ここに入力した枠数の分だけ予約が可能となります。設定はこれだけです。

可変長予約枠 

これまでの予約では、予約枠で設定した単位でしか予約ができませんでした。例えば、9:00 - 17:00で枠の長さが60分の場合、午前中の3時間(9:00 - 12:00)を予約したい場合には以下3つの予約を取るしかありませんでした。

  • 9:00 - 10:00

  • 10:00 - 11:00

  • 11:00 - 12:00

可変長予約枠機能を利用すると、3つの予約は自動的に 9:00 - 12:00 の1つの予約としてマージされます。これによって利用者は意図した単位で予約を取得、確認できるようになります。

設定は、「一括予約できる枠数」を2以上に設定し、「連続する枠の予約をマージする」にチェックするだけです。

制約共有グループ

複数の施設で1ヶ月あたりの予約数などの制約を共有させる機能です。一時保育など保育施設などの関連施設を1グループとして考え、予約制御をすることが可能です。重複予約も施設をまたがって制限できるため、重複予約を「不可」としている場合は、同じ日程で複数の施設が予約できないように制御することが可能です。

権限上「親」となる保育園を設定し予約数などを設定すると、グループとして指定した保育施設も同様の制約設定(最大予約数など)することが可能です。

代理予約

子どもの代わりに親が代理で予約したい時などに活用できる機能です。保護者が子供の保育予約をしたい時、ワクチン接種予約などスマホをお持ちでない方々の代わりに予約するシーンなどで活用することを想定しています。

予約をはじめる際に「誰の予約なのか」を確認することで、LINEを操作する保護者ではなく、児童が予約の主体であることを認識でき、児童単位で重複予約等を防ぐなど、適切に予約を管理することが可能です。

管理画面です。一時保育では事前に児童登録を行うことが一般的だと思います。登録された児童の情報は「参照回答方式」を用い確認します。

「予約者IDとする質問」を「児童」選ぶことで、予約操作をしている保護者ではなく「児童」として予約することが可能です。


複数席の予約

任意の人数分の予約を確保する機能です。

利用者の画面です。日付を選択したのち、確保する席数を入力します。

自分が予約した施設の一覧を表示させることが可能です。予約日時や予約席数が表示されます。

管理画面です。予約枠、席数など施設ごとに細かく設定可能です。

Q&A

Q:複数の施設を一括予約可能か。テニスコートのA面〜D面など。
A:A面〜D面予約する場合、テニスコートという1つの施設に4席(面)の予約枠設定をおこない、利用者は4席(面)を予約いただくことで同時予約できると思います。

Q:支払まで完了できないか?
A:支払い自体はすでに可能。さらに、複数席や一括予約時に料金を自動積算するよう機能開発も進んでいる。もう少しブラッシュアップしたいので公開はしていませんが、内部的にはほぼ開発は完了しています。

Q:予約後の許可証送付可能か?
A:可能です。フォローアップの機能を用いたり、予めフレックスメッセージを作成しておくことで差し込み印刷のようにして必要な情報を差し込んでメッセージの配信が可能です。

Q:既存のシステムとの連携は可能か?
A:予約フォーマットが予約システムごとに違うため自動連携は難しいです。共存して利用する必要があるので、例えば100ある予約数を50・50で分けるなどが現実的だと思います。ただし、他方のシステムもPublic Cloudであればクラウド間連携ツールを使って自動連携できる可能性はあります。ただし、完全な排他制御ができないので、一斉に予約されるボリュームが大きいと重複予約を完全には排除できないといった問題が発生します。

Q:利用料金の減免がある場合、施設を分ける必要があるか?
A:リアクション>演算を使い設定すれば分けなくても可能です。別途ご相談ください。

Q:マニュアルはありますか?
A:順次公開していきます。マニュアル完成後、LINE公式アカウントにご登録の皆様にご連絡します。
※Bot Express LINE公式アカウント登録
https://note.bot-express.com/n/nbde333c48246

Q:LINEユーザー以外のWeb版も検討しているか?
A:数ヶ月でWeb版からの予約もできるように開発中です。

Q:特定のLINEアカウントのみ予約できるようにする手法はあるか?
A:はい、設定可能です。

Q:可変長予約枠で3つの枠を繋げて1枠で予約した場合は最大予約数は何枠になるのか?
A:1枠としてカウントされます。なお、こちらの機能は1日あたりで使用することができます。日付をまたいで設定することはできません。



プレゼンター

株式会社Bot Express エンジニア 中嶋 一樹


はじめてお送りした機能紹介セミナー、多くの方にご参加いただきました。事後アンケートでは「今回紹介した機能によって予約のDX・トーク化を進められるサービスはありそうか?」という質問に対し、100%の方が「はい」と回答されました。パートナー自治体の機能拡張、それによる住民の便利な暮らしや役所窓口の負荷軽減などの行動変容に期待しています。

機能詳細や実装方法などは、担当パートナーサクセスマネージャーまでお気軽にお問い合わせください。新規自治体、問い合わせ先がわからない方は、以下お問合せボタンよりご連絡ください。

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