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給付金の新しいカタチ。町からLINEでAmazonギフトカードを贈ろう。

GovTech Expressに新しい送金(給付)の仕組みが追加されました。すでに利用可能なLINE Pay、セブン銀行ATMを使った送金に加え、「Amazon ギフトカード」という形で住民の方々に助成金などを給付することができるようになりました。もちろん、申請から給付まで一気通貫でLINEを通しておこなうことができ、ハガキ・封書などの郵送は不要です。この新しい仕組みについてご紹介していきます。

Amazonギフトカードとは?

Amazonギフトカードは、その名の通りAmazonで買い物をする際に利用できるクーポンです。いつも通り商品をカートに入れていただき、チェックアウトする際にギフトカードに記載された「コード」を入力するだけでギフトカードに設定された金額を使って支払いをおこなうことができます。

ギフトカードのコード入力画面

3つの特徴

1. 好きなものを買える

商品券やクーポンは利用できる店舗が限定されており、購入できる商品がある程度限定されます。Amazonギフトカードでも「Amazonでしか利用できない」という意味では同様ですが、実態としてはAmazonには限りなくあらゆる商品が揃っており、今や日常的な品物であれば買えないものはほとんどないといっても過言ではありません。そういった意味で、もらった側が好きなものを選んで買えるクーポンだと言えます。

2. 用途を限定できる

これは1点目と真逆の側面ですが、購入できる商品のカテゴリーを限定することができます。カテゴリーは現在のところ下記5つが用意されています。

  • 育児支援

  • 在宅支援

  • 健康支援

  • 図書

  • 介護支援

自治体が助成金という形で住民の方々に給付をおこないたい場合、どのような目的での給付なのかが決まっているケースが少なくないと思います。現金で給付してしまうと、実質的に用途は受給者側に委ねられることなりますが、Amazonギフトカードとして給付した場合には「育児支援」といった形で用途を限定することができ、政策の狙いをより正確に実装することができます。ただし、その限定した用途の中でほぼ無限の品揃えの中から好きなもの選んで購入していただくことができます。

3. オンラインで完結し、受け取ったらほとんどの人がすぐ使える

Amazonギフトカードは当然、紙ではなくLINEのメッセージで送ることができます。自治体側からするとハガキ・封書を送るという事務作業と費用がごっそり不要になります。住民の方々からすると口座番号の入力は不要、どこかに赴いて現金を取りに行く必要もなく、LINEで通知がきたら、そのコードを使ってすぐに利用(Amazonで商品購入)することができます。

運用のイメージ

1. アナウンス

サービスを開始するにあたり、まず対象となる住民の方々に通知をおこなう必要があるでしょう。自治体のホームページや広報誌などで掲載いただくことに加えて、自治体のLINE公式アカウントからメッセージを配信するのは良いアイデアです。なぜならアナウンスのメッセージには予約や申請を開始するためのボタンを埋め込んでおくことができますので、アナウンスをLINEで見た給付対象者はそのままボタンをタップするだけで予約・申請を開始できるからです。

給付金のアナウンス


2. 予約・申請

予約・申請はLINEで受け付けることが可能です。アナウンスの通知メッセージにあるボタンをタップするか、またはトーク画面下部のメニューに申請をおこなうためのパネルを設けておくことが可能です。

リッチメニューから申請・予約

申請でヒアリングするする項目は自由に設定できます。氏名などの基礎情報はもちろん、利用規約への同意、本人確認(JPKIや顔認証)、該当者かどうかの照合、面談日時の予約などをすべておこなうことができます。

マイナンバーカードによる本人確認と予約機能

3. 給付

LINEから申請がおこなわれたら、2通りの方法で給付をおこなうことができます。

①自動給付
申請が入ったら自動的に給付をおこなうことができます。申請時点でチェックすべき項目はチェックし、該当者の照合、本人確認をおこなっている場合は申請が完了した時点でギフトカードを送信することができます。

ギフトカード

②職員がレビューしてから給付
申請時点では照合や本人確認をおこなわない場合、あるいは追加でチェックすべき項目がある場合には、職員が申請をチェックした上でギフトカードを送信することができます。ギフトカードは個別に送信していくこともできますし、一斉に配信することもできます。一斉配信の場合は方法がいくつかありますのでパートナーサクセスマネージャーまでご相談ください。

4. 状況のモニタリング

どのくらい申請がおこなわれたか、給付がおこなわれたかは常にリアルタイムで把握できます。

申請・給付状況のダッシュボード

上図は左から、下記の集計モジュールを組み合わせたダッシュボードです。

  • 事業予算に対してどのくらい給付がおこなわれたか

  • 日次の申請件数の推移 *週次、月次も可能

  • 申請総数に対する給付状況の内訳

また、このようなダッシュボードはテンプレートが用意されていますが、それをベースにカスタマイズしたり、新規に作成いただくことも可能です。レイアウトをドラッグ&ドロップで変更したり、対象となるデータの抽出条件や集計方法などを自在に設定できます。

ダッシュボード、レポートの作成

あらゆる角度の分析がおこなえるため手作業によるエクセルシートの集計は不要となり、ダッシュボードを見るだけで常にリアルタイムの集計が把握できます。また、必要であれば集計結果はExcelやCSVファイルにエクスポート可能です。

利用できる環境

この機能はGovTech Expressを契約いただいているすべての自治体、およびこれから契約いただくすべての自治体で利用可能です。ご利用にあたってはパートナーサクセスマネージャーまでご相談ください。


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