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【東京都文京区】文京区子ども応援臨時支給金

今月16日から、文京区は子育て世帯を経済的に支援することを目的に3万円を給付する事業を開始しました。

申請にはマイナンバーカードや顔認証による本人確認手段を採用しているほか、対象の子どもに該当するかはデータベースで自動で照合。

申請者と職員にとって、より便利な行政サービスを提供する文京区のスマホ市役所をご紹介します。

1. 文京区概要

人口 229,866人(2022年12月1日現在)
LINE開設 2000年6月
LINEのトーク上で完結する手続き 今月公開した「子ども応援臨時支給金」

文京区HPより

2. 取り組み詳細

給付対象者(子ども)は約3.5万人。生年月日や住所などいくつかの要件があります。

文京区HPより


申請する場合は、申請方法はLINEと郵送のどちらかを選べますが、LINEからの申請であれば約3分で申請が完了します。

選択肢から選んだり、テキストを入力して進んでいきます
申請者の情報を入力
対象となる子どもの情報のほか、口座情報や添付画像を送信
内容を確認して申請完了!手続きはトーク上で完結します♪

3. 工夫した点・特徴

今回の手続きの特徴は、単に申請を受け付けるだけではなく、文京区が対象者と認定した者に関する申請だけを受け付けるという点。

ただ、今回はワクチンの接種券番号やマイナンバーのようにユニーク(一意)なIDが対象者に通知されていないという前提になりますので、ではどのようなIDであればよいのかということがポイントとなります。

そこでBot Expressから提案したのが、子どもの氏名カナと生年月日を組み合わせたIDを利用すること。

例えば文京太郎君(2020年9月1日生まれ)であれば、[ブンキョウタロウ20200901]がIDとなり、当該IDを知っている申請者のみ、申請することができるという仕組みになっています。

これにより、区がIDを発行し対象者へ通知する時間をカットできるほか、対象者かどうかの膨大な確認作業も削減できるようになります。

なお、この方式においては同一の氏名カナかつ同じ生年月日の方がいた場合はIDが重複する可能性がありますが、確率としては極めて低いため、もし該当者がいた場合は個別対応することとしています。

4. 苦労と解決策

郵送による申請の場合、申請内容に不備があった場合は電話で申請者に問い合わせを行うことになります。

ただ、GovTech Expressであれば、申請情報に不備があってもLINEのトーク上で質問を行うことも可能なため、申請者と職員双方の電話対応の工数を減らすことができます。

また、支援金を振り込むために必要はデータについて、審査済みのものだけを抽出してCSVで出力できるすることも可能に。

転記作業を減らせるだけではなく、転記ミスを減らすことにも繋がり、職員の精神的な負担を軽減することも期待できます。

5. さいごに

正確さが求められる行政サービスですが、処理する情報が3万件ともなれば人の力だけで1点のミスなく処理することは至難の業だと思います。

また、入力や確認や確認作業にともなうプレッシャーやストレスは想像を超える負荷となっていたはず。

今回、文京区は初めてGovTech Expressを使った手続きを公開しましたが、今後もGovTech Expressをとおして、日本全国で住民だけではなく職員にも優しい行政サービスを実現していきたい思います。


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