【INTERVIEW】社員7割が元公務員。役所の外から挑む行政サービスの改革。
Bot Expressの社員数は10名、うち7割が元公務員です。官公庁向けのサービスを提供するBot Expressに、なぜ役所から転職したのか。今回のBot Expressメンバーインタビューは「公務員からの転職」です。パートナーサクセスマネージャーで元県庁職員の矢田、営業担当で中核市の市役所職員だった仁志出に話を聞きました。
ー 自己紹介
矢田:パートナーサクセスマネージャーの矢田です。新卒で県庁で5年半勤めた後、危機管理系のコンサルに2年半勤め、現職に至ります。
仁志出:営業担当の仁志出です。2022年の7月に入社しました。入社前までは、中核市の市役所で23年間働いていました。
ー 転職理由
仁志出:前職大津市企業局に所属していた際、水道の開閉栓に関するサービス向上観点で、LINEで手続きができないかと情報を探す中で、Bot Expressの製品に出会いました。「こんな素晴らしい仕組みはない!」と自治体担当者として感動し、この便利なものをたくさんの公務員の人に知ってほしいなと思い入社しました。
矢田:公務員から転職をして民間企業で働いていましたが、もう少し住民に寄り添った形の業務をしたいと思うようになり、転職活動を始めました。その時に、Bot Expressが放送していたTVCMを目にして「ああ、なんて素敵なCMなんだ」と思い、すぐにWebで検索をして、ホームページに訪れました。そこに書いてあった「世界から面倒くさいをなくせ」というキャッチコピーに惹かれて、応募しました。
ー 公務員時代から最も変化したこと。意識して取り組んでいること。
矢田:コンパクトだからこそ、自分の役割がはっきりしています。その点が仕事をしていて特に充実している部分です。公務員時代は、どうしても大きな組織の中の一部分で、自分がいなくても代わりはいる状態です。人事異動で、2〜3年で他の部署に異動してというローテーションを繰り返していくので、自分でなければいけない必要性っていうのがなかなか感じづらいところはありました。Bot Expressでは、自分がいなかったら業務として回らなくなる可能性があります。自分の役割がしっかりとしているというところがモチベーションにつながるなと感じています。
仁志出:大きな変化したポイントとしては、責任の大きさです。想像していたことではありますが、ピンと来てなかった部分でした。何か失敗したら、ダイレクトに会社の利益にダメージを及ぼすみたいなところは公務員ではなかったので、責任の重大さみたいなところは、すごく感じてます。
矢田:そうですね。私も問い合わせ対応を何かしらミスをしてしまった場合にも「ここのアフターサポートは全然ダメだから解約する」となってしまう可能性があると考えた時に、すごく重大なポジションだなというふうには思っていますね。
仁志出:だからより丁寧に仕事しているというか。気を抜かずに仕事するっていうのは、お互いなんか一緒なのかなと思います。
ー 行政サービスの改革に、共に取り組む自治体へのメッセージ
矢田:自治体の中に一人でもしっかりとシステムを構築できるような人が出てきてくれたらなと思います。我々も並走はしていくんですけれども、その人を中心に自治体全体でDX化を進められると、早く変化を起こせると思います。
未契約自治体の方は、ぜひともBot Expressと契約している自治体のLINEアカウントを実際に触ってみていただければと思います。そうすることで、説明を受けるよりも、出来ることが1発で分かります。これをうちの自治体に取り入れたら、どういう風に便利になれるのか・効率化できるのか、というのが肌で感じられるかなと思います。使ってみたいというようなことがあったら、ぜひ仁志出さんにご連絡をいただければと思います。
仁志出:私たちのサービスは、一律料金の中でいろんなことができます。無限にいろんな手続きを実装することができますので、たくさんの手続きを実装してほしいなと思っています。宝の持ち腐れにならないように、パートナーサクセスマネージャーに相談してもらって、たくさん実装してほしいなと。
未契約自治体の方は、様々なことがデジタル化していますが、実際にデジタル化したものを見直しや分析ができてないんじゃないかなと思っています。今デジタル化できていないことに対して、Bot Expressのサービスを使うということではなくて、デジタル化しているものを分析して活用状況をみてほしいです。この10年くらいあるWebフォーム型の電子申請の活用率と比較してほしいです。Bot Expressのサービスは、住民の活用率の高さが売りです。デジタル化すればいい、という自己満足みたいなところではなくて、住民の皆さんに活用してもらえるようなサービス提供に向けて、当社のサービスを使ってほしいなと思ってます。
ー これからの目標
仁志出:1,700くらいある自治体の中で、まだまだ契約数は130程度です。すごく伸びしろがあると思っていますし、全部の自治体に導入してほしいと思ってます。そのためにいろんな自治体の職員の皆さんに出会いたいなと思っています。ぜひご連絡ください。
矢田:自治体のみなさんが自走できるように支援していきます。「これさえ見れば、最初のセットアップは問題なくできる」といったようなマニュアル作りに取り組んでいます。個人的な目標でいうと、スタートアップというところを存分に活かして、いろんな業務にも携わってみたいです。エンジニアの仕事もそうですし、PRの仕事もそうですし。パートナーサクセスマネージャーだけではなく、他の業務にも携わっていきながら、会社を成長させていきたいなと思っています。
メンバーインタビューvol.5では、公務員からの転職について話を聞きました。vol.6のテーマは「大企業からの転職」です。セールスフォース・ジャパンから転職したエンジニア湯田、LINEから転職したPRマーケ松尾。Bot Expressのサービスは、Salesforceを管理システムとして動かしており、住民が操作する画面はLINEです。なぜ大元となる企業から、スタートアップの開発会社へ転職したのか。大企業時代との違いについて対談しています。
編集後記
TVCMを放送した直後、一通の問い合わせがコーポレートサイトに入ってきました。矢田さんからでした。すぐにカジュアル面接を行い、矢田さんの熱量に驚きました。全パートナー自治体をテクニカルの面から支援するという新しい役割。悩みながらも最高の住民サービス提供に向けて機能実装に挑む矢田さんの姿、とってもかっこいいです。
仁志出さんは、自治体のニーズを正確に捉え、私たちのサービスが活かせない場合はそれをしっかりと伝える力を持っています。営業担当として目標数字を追うのではなく「自治体・住民の行動変容」を追い求める。その姿にしびれます。
公務員からの転職で業務プロセスなど変化が大きく戸惑うこともあると思いますが、大きな未来を思い描き、毎日少しずつ理想の未来を現実にしていく二人。私ももっともっとアップデートしなければと、刺激を与えてくれるスーパーマン・スーパーウーマンな仲間です。
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