岩手県避難所運営デジタル化実証実験において、LINEとマイナンバーカードを活用した避難所運営を実施。防災アプリ開発やカードリーダー不要で、避難所受付や避難所外避難者の位置把握、MAP上での確認が可能に
岩手県(知事:達増拓也)が実施する「令和6年度岩手県避難所運営デジタル化実証実験」において、岩手県LINE公式アカウントとマイナンバーカードを活用した避難所運営を実施することをお知らせいたします。
1. 取り組み概要
岩手県は、災害対応力を強化するため、避難者受付業務や、在宅避難者・車避難者の把握業務等にデジタル技術を活用した実証実験を行うことにより、災害時におけるデジタル技術活用の可能性を検討します。Bot Expressは、実証実験に向けて、岩手県LINE公式アカウント上で、避難所受付、在宅・車など避難所外避難者からの避難位置報告、支援ニーズの把握、さらにMAP上で避難状況が把握可能となるシステムを開発しました。
訓練では、住民は岩手県LINE公式アカウントからマイナンバーカード認証または入力方式で事前登録し、受付や報告を行います。LINEを活用することで、今、すぐにほとんどの住民が利用することができ、自治体は防災アプリの個別開発や避難所ごとにマイナンバーカードのカードリーダーの設置が不要となり、避難者支援業務のデジタル化を、短時間・低コストで実現しています。
実証実験では、「紙受付とデジタル受付等の事務処理に要する時間を計測、事務負担の軽減効果の検証」と「避難所外避難者の把握、避難者情報のデータ化による必要な支援の実施に係る手法の検証」を行います。
<実証実験について>
名称:令和6年度岩手県避難所運営デジタル化実証実験
実施日・場所:2024年9月18日(水)久慈市、11月10日(日)遠野市
実施者:岩手県 復興防災部 復興危機管理室
技術支援:株式会社Bot Express
2. 岩手県LINEを活用した避難所運営デジタル化、4つの特徴
3. 機能詳細
岩手県LINE公式アカウント:@iwate.pref
4. 岩手県担当者コメント
5. システムの仕組み
岩手県LINE公式アカウントとBot Expressが開発提供する官公庁専用対話型アプリケーション「GovTech Express」を連携。GovTech Expressは、日本政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスを評価登録する制度「ISMAP」にも登録されているSalesforceをプラットフォームとしています。LINEから入力したデータであっても、データが保存されるのはSalesforceのシステムで、LINE上には個人情報や機微な情報が保存されません。
※セキュリティFAQ https://note.bot-express.com/n/ne05e2cbc12e9
6. GovTech Expressで実装済みの防災機能
避難所チェックイン、避難所検索機能、避難所混雑状況共有、デジタル避難訓練、災害通報、罹災証明書の申請、マイタイムライン作成、防災メールとの連携、災害サポート店登録、訓練実施計画書、訓練実施結果報告書、救命講習の受講申請、防災クイズ、耐震相談予約、デジタル原子力防災訓練、水利位置検索、戸別受信機の設置・撤去依頼、戸別受信機の故障報告などが、定額料金の中で実装可能。
詳細:https://note.bot-express.com/n/nf45a80df65d0
Bot Expressは、「つくろう。愛される行政サービスを」をミッションに、GovTech Companyとして、住民利用率・満足度の高いサービスを提供し、共鳴するパートナー自治体と共にあるべき社会の実現を目指してまいります。