【長崎県五島市】新しい検診予約。時間と検診、それぞれの定員数を同時に管理する仕組み
五島市では、12月1日から女性デー検診のLINE予約がスタートしました。
このうち、「乳がん・子宮頸がん検診」と「特定健診・がん検診」を同時に予約する方が利用する予約手続きでは、予約時に検診ごとの空き状況(残りの予約可能人数)も確認できるなど、新しい仕組みを採用しています。
自治体概要
手続き概要
この手続きは、受診会場や日時など7問に回答するだけで予約は完了します。しかし、これまでGovTech Expressで作成された予約手続きと大きく異なる点が1つあります。
既存の予約機能では、例えば8:00~8:30の予約枠の人数が定員に達した場合に当該予約枠をクローズにするという仕様になります。今回の手続きにおいても、予約枠の人数が定員に達した場合に当該予約枠はクローズされますが、加えて各検診に設けられた定員人数に達している場合は、当該検診の予約は行えないようになっているという点です。
例えば、下記の表で8:00~8:30の予約枠を見ていただくと、最大で7人まで予約できます。そのため、現時点で5人予約していればあと2人予約することができますが、もしこれから予約するボット花子さんが胃がん検診の予約をとりたい場合、胃がん検診の予約人数が2人以下であれば予約を受付け、一方で、既に胃がん検診を希望している人が3人いる状況であれば、予約できないように制御する必要があります。
工夫した点・特徴
今回対応した要件と工夫・特徴は以下のとおりです。
①予約枠ごとの予約人数に加えて、検診ごとの予約人数をカウントして予約を制御する
会場・日時ごとのデータベースを作成し、予約受付時に、受付状況をデータベース上に記録・更新していきます。予約時にはこのデータベースを照会・自動判定する仕組みになっています。
これにより、予約枠の定員人数に達している場合、その予約枠はトーク上に表示されず、また、希望する検診がすでに定員人数に達している場合は、「選択された検診の受付人数が上限に達しているので受診できません。他の日時を選択してください。」と送信され、予約が完了できないようになっています。
②会場・日時ごとの予約状況をトーク上で確認できる
会場や日時、残りの予約可能人数などの情報を合体させて一つの文字列として表示させる仕組みを使っています。
希望する検診の種類と受診日時を選択したあとにシステムが空き状況を判定するという順序になっていますが、事前にこの文字列(残りの予約可能人数)を表示するタイミングを追加することで、可能な限りスムーズに予約できるような流れにしています。
③予約の確認・取消しもLINEから行える
上記②と同様に氏名や会場などの情報を合体させて一つの文字列として表示させる仕組みを使っています。
トーク上でこの文字列(予約情報)を確認し、表示された選択肢をタップするだけでキャンセルは完了します。なお、キャンセルが完了すると、予約可能な残数の情報が自動で更新される仕組みとなっています。
さいごに
GovTech Expressは、プログラミングの知識がない職員であっても手続きの作成を行うことができるプラットフォームです。操作マニュアルや学習用コンテンツを用意しているほか、1つの自治体に1人、パートナーサクセスマネージャー(専任の自治体担当者)が配置されていますので、操作の不明点や構築時のアドバイスなども行っています。
今回の仕組みについて、より詳しい解説を希望される自治体がいる場合は、担当のパートナーサクセスマネージャーまでご連絡ください。
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