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GovTech Express導入自治体の事例をご紹介しています。【導入自治体一覧 https://note.bot-express.com/n/naeaa32eb2b4b
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記事一覧

国勢調査DXパッケージを全国展開。大津市と共同考案し、正確な調査実行と職員の負担軽減を目指す

2025年度に全国で一斉に行われる国勢調査。国勢調査は、日本に住んでいるすべての人と世帯を対象とする国の重要な統計調査で、結果は行政に活かされるだけでなく、民間企業や研究機関によっても広く利用され、国民生活に役立てられるものです。 今回、国勢調査のパッケージを作るきっかけとなったのは、大津市市政情報課からの相談でした。滋賀県は2025年に国スポが開催され多くの職員が動員となります。同時期に行われる国勢調査と重なるため、職員の負担軽減をGovTech Expressで実現でき

【静岡県長泉町】申請者の95%が利用、LINEとマイナンバーカードを活用した物価高騰対策給付事業。デジタル商品券で当日給付を実現

GovTech Expressで申請から給付の手続きをデジタル化した例として、渋谷区のハッピーマザー助成金(送金方法:セブン銀行ATM送金、口座振込)やバースデーサポート事業(Amazon育児支給券)のほか、長崎県川棚町の生活応援給付事業(ギフティ)がありますが、今回は加盟店で利用できるQUOカードPayのURLを使った長泉町の給付事業を紹介します。 1. 自治体概要2. 取り組み長泉町では電子申請やキャッシュレス決済などのデジタル技術に触れることや物価高騰の負担軽減を目的

【千葉県我孫子市】給付決定書を自動作成し、LINEで住民にデジタル通知する仕組み。利便性向上と職員負担軽減の両方を実現

2020年に作成された「政府CIO補佐官等ディスカッションペーパー」によると、自治体からの通知物の連絡手段である登録された住所への郵送や窓口での手渡し等は、処理や郵送に時間を要することや紛失リスクがあることが指摘されています。 今回紹介する我孫子市の取り組みは、申請をオンラインで受付できるようにするだけではなく、通知物を送るプロセスもデジタル化し、住民がより早く、より便利に通知を受け取ることを可能にしました。 1.自治体概要2.取り組み住民からの申請に対し、所定の様式で通

【栃木県鹿沼市】実装期間は4日。「鹿沼秋まつり」での駐車場混雑状況リアルタイム把握などが可能に。専用メニューで観光事業を支援

鹿沼市では、令和6年9月にGovTech Expressを活用し、鹿沼市LINE公式アカウントをリニューアルしました。その後、わずか4日の実装期間でユネスコ無形文化遺産「鹿沼秋まつり」の期間限定リッチメニューとそれに関連する機能の構築を行いました。このリッチメニューでは、LINE上で駐車場の混雑状況やトイレの場所、祭りに関するQAを提供し、来場者がいつでも簡単に必要な情報を確認できる仕組みを実現しました。 本記事では、鹿沼秋まつりにおいてGovTech Expressを活用

【神戸市】まちのインフラを改善するために市民の声を聞く仕組み。公式LINEアカウントを利用することで、市民の声が4倍、通報処理時間は1/2に。

日本では法律によって道路等の管理責任者が定められており、例えば市道であれば市が維持管理を行うこととされています。 道路以外にも街灯、公園といった公共インフラの維持管理は行政が行っていますが、損傷を把握してくれる人と、メンテナンスしてくれる人がいないとどうなるのか、考えてみたことはありますか? 街路灯が切れたままであれば、不安を感じて夜道を歩きたくなくなり、道路の舗装が劣化したままであれば、タイヤのスリップで交通事故に巻き込まれる心配をして生活しなければいけません。 とは

自治体公式LINEで一人暮らしの高齢者を見守る「安否確認機能」をリリースしました

就職や結婚で生まれ育った場所を離れて生活する方は多いと思いますが、皆さんはどのくらいの頻度で離れて暮らす親と連絡を取っていますか? 内閣府のデータによると、令和2年(年)には65歳以上の人口のうち、単身で生活する方は男性15%、女性22.1%となっており、例年増加する傾向にあるそうです(内閣府作成 令和6年高齢社会白書より)。 すぐに顔を出せる距離では生活できないけど安否は把握したい。でも、毎日「元気?」と安否確認のためだけの連絡を送るのは面倒。そんなご家族の悩みに寄り添

【福島県三春町】追加費用ゼロで、LINE上にオンデマンドバス予約機能を構築

GovTech Expressでは施設の予約、健診の予約、イベントの予約と様々な予約機能を構築することが可能ですが、コミュニティバスの予約も可能です。コミュニティバスなどの公共交通は、特に人口が少ない地域では定期運行するといたずらにコストがかかり過ぎてしまう可能性があります。したがって、住民が乗りたいときに乗れるという住民の利便性とコスト効率のバランスを取ることが、多くの過疎地で課題となっています。 そこで、今回はGovTech Expressを活用し大規模なシステム投資を

【岩手県】避難所運営の職員負担を93%削減。LINEで報告される避難所外避難者情報、災害対策本部はマップで把握可能に。セミナーレポート

10月24日、「避難所運営の職員負担を93%削減。LINEで報告される避難所外避難者情報、災害対策本部はマップで把握可能に。」をテーマに、岩手県をお招きし、Bot Express Showcase 第30回を開催しました。自治体職員の管理画面もお見せするデモンストレーション含むアーカイブ動画と、ポイントを書き起こしたイベントレポートをお届けします。 1. 事例紹介登壇者 避難所運営デジタル化実証実験 ▼概要 1つ目の取り組みは、従来型の紙受付、デジタル受付、混合受付(

【埼玉県毛呂山町】電話対応を6割削減。申請も問合せもLINEで完結、固定資産税家屋調査の日程調整

毛呂山町では、追加費用のかからないサブスクリプションサービス「GovTech Express」を活用し、LINEを通じて「固定資産税に係る家屋調査の日程調整」を行っています。これにより、職員も住民も電話に縛られず、LINE上で手続きを完結させることができるようになりました。また、日程調整時に家屋図面などの資料を送付してもらうことで、家屋調査の時間を短縮することに成功しました。 本noteでは、既に町で導入をしているGovTech Expressを利用し、追加費用なしで開庁時

【福島県三春町】子どもの一時預かりがLINEで完結。利用率100%の予約システムで職員の窓口対応をゼロに

三春町ではこれまで、お子様の一時預かり利用予約を紙で受け付けていました。予約をLINEに移行したことで、住民は来所する必要がなく、職員は予約対応に係る時間を大幅に削減しています。住民と職員の「めんどくさい」をなくし、お互いが楽になった事例についてご紹介します。 1. 自治体概要2. 取り組み概要三春町では、保育者の育児に対する負担軽減や里帰り出産のサポートのために、一時預かり事業を行っています。2024年3月からは、LINEで予約手続きが可能となる取り組みを開始しました。利

「函館市のスマホ市役所知っていますか?」スマホ市役所Magazine vol.1を発行しました

通常様々な資料はデータで提供している私たちですが、「紙媒体」の事例紹介資料を発行しました。その名も、スマホ市役所マガジンです。今回は「函館市」を特集し、北海道の自治体限定でお届けしています。(2024年10月) マガジンの中では、DX部署の職員だけではなく、担当課と住民の方も登場し「本音」が分かる内容になっていますので、ぜひ北海道以外の自治体のみなさんにも読んでいただきたいです。 1. マガジンの構成1.函館市スマホ市役所実現の軌跡 函館市企画部地域デジタル課の松林さん

【北海道恵庭市】「ごみアプリ」同様機能をLINEに搭載。セミナーレポート

10月18日、聞かれたことに答えるだけで、粗大ごみ予約・オンライン決済が可能なスマホ市役所。「ごみアプリ」同様機能をLINEに搭載、をテーマに北海道恵庭市をお招きし、Bot Express Showcase 第29回を開催しました。自治体職員の管理画面もお見せするデモンストレーション含むアーカイブ動画と、ポイントを書き起こしたイベントレポートをお届けします。 1. 事例紹介登壇者 ▼恵庭市概要 ▼デジタル戦略とLINEの位置付け 上記5つの基本方針に基づき、デジタル化

【京都府長岡京市】利用率・満足度90%以上。QRコード入場への変更で行列を解消したジャブジャブ池LINE予約

長岡京市では令和3年度から、市内の水遊び場「ジャブジャブ池」の利用予約を、LINE経由で受け付けるシステムを導入しました。令和6年度からはQRコード入場も開始し、園内に貼り出されているQRコードを読み取ることで、入場受付が完了します。 予約システムおよびQRコード入場を導入した結果、課題となっていた入場時の行列が解消された上、予約者確認カード約6,000枚の入力作業がなくなり、職員の作業時間を25時間から2.5時間と90%削減することができました。 令和6年度の予約件数6

【群馬県渋川市】全保護者の72%が利用。専用アプリは不要、使い慣れたLINEで実現した保育園への連絡機能

突然ですが、子育てをされている皆さん、お子さんが保育園や学校をお休みする際の連絡手段は何ですか? 群馬県渋川市は、市内にあるすべての公立幼稚園・保育所・認定こども園に、LINEを使った連絡システムを導入しました。保護者は、忙しい朝の時間帯に保育園へ電話をかける必要がなくなり、いつでもスマホで欠席や遅刻、早退の連絡ができるようになりました。一方、保育園側でも電話対応に追われる時間が減り、その時間を別の業務に充てることができるようになりました。渋川市の子育て家庭の日常がどのよう