新機能紹介セミナー(公共施設予約・スマートロック連携機能)、開催レポート
2月8日、公共施設予約機能に新たに追加した「スマートロック連携機能」をテーマに、新機能紹介セミナーを開催しました。自治体職員の管理画面もお見せするデモンストレーション含むアーカイブ動画と、ポイントを書き起こしたイベントレポートをお届けします。
1. GovTech Express 公共施設予約機能の紹介
Bot Express 執行役員 営業担当仁志出より、さまざまな予約機能についてご紹介しました。仁志出の前職は大津市役所。元自治体職員ですので、自治体職員目線でのアドバイスが可能です。
▼施設予約のデモ(長野県信濃町)
(08:37〜)LINEで施設予約が完結。予約キャンセルや予約確認もLINE上で確認できる。予約枠の作成方法など、管理画面も紹介しています。
通常の予約機能に加えて、抽選機能やキャンセル待ちも可能です。また、一般受付ではなく、団体予約(団体登録をした後に予約受付)の登録もできます。これは事前登録制で、事前登録後、職員が承認作業を行い、承認された団体のみ予約可能な形になっています。
また、この事前承認時に減免率の登録をすれば、減免団体の料金を減免することができます。
その他、複数枠の一括予約、オンライン決済(LINE Pay、クレジットカード決済、PayPay)にも対応しています。体育館の利用料金だけでなく、オプション料金も設定可能です。
▼串間市事例
宮崎県串間市のキャンプ場予約をご紹介します。9割の方がLINE予約で、電話予約を大幅に減らすことができています。串間市の場合だと、10分程度かかっていた電話対応がLINEを使った予約で0分になっています。
デジタル化により、集計作業や予約管理、キャンセル対応などの作業を大幅に軽減できる機能となっています。
▼美濃加茂市事例
チェックイン機能を新たなアイディアで活用しているのが美濃加茂市です。子育て支援センターの入退室管理で、QRコードのチェックイン機能を使っています。住民の声として、子供を抱っこしたままで操作することができるという点です。台帳に手書きで記入するのでなく、読み込むだけでチェックインが完了するので、便利に使っていただけると思います。
その他、施設予約以外にも検診予約、マイナンバーカードの受取窓口予約、確定申告の相談窓口予約もとても便利な機能です。当社は国税庁の確定申告の相談窓口も行っており、予約機能に関しては昔から使われていて、豊富な活用方法で人気のある機能になっています。
2. スマートロック連携機能の紹介、住民操作のデモンストレーション
通常は予約日当日に公民館の鍵を管理事務所などに取りに行き、鍵を開けてで帰るときに鍵を閉めて管理事務所に鍵を返しに行く、という流れが必要だったかと思いますが、このスマートロック連携を使うことによって、これらの作業が全く必要なくなります。
予約時間の1時間ほど前に鍵を開けるためのパスコードが予約者のLINEに届きます。予約者はそのパスコードを使って鍵を開けることが可能になります。帰る時もキーパッドをワンタッチするだけで施錠ができるので、鍵を返す手間もなくなります。
▼スマートロック連携のデモ
(25:03~)
▼必要なデバイス
▼必要な設備
▼SwitchBotアプリ画面
(29:26~)複数設定しても管理用端末は1つでOK
▼必要な環境
▼運用までの流れ
▼その他注意事項
SwitchBotデバイスについて
・デバイス(キーパッド、ロック)のバッテリーが切れると解施錠不可
※電池はリチウム電池3V CR2を使用バッテリー残量はSwitchBotアプリから確認可能
・停電になるとハブが停止するためリモートからの制御(解施錠、パスコード設定)不可
※事前にパスコードが設定されていたり指紋が登録されていれば解施錠可能
・常に物理キーは利用可能(本来の鍵穴が塞がれることはありません)
・オートロック、遠隔開錠が可能
・マスターキーとなるパスコードを設定する
パスコードについて
・パスコードお知らせ時刻は予約日時の1時間前(終日予約は前日15時)
・有効期限は予約終了日時(終日予約は当日24時)
・お知らせ時刻、有効期限は任意に変更可能
・SwitchBotアプリで直接登録、削除することも可能
3. 質疑応答
Q:パスワードの生成タイミングとGovTech Expressの同期はどのようになっているか?
A:この仕組みとしては、まずGovTech Express上でパスコードを生成します(6桁のランダムな数字)。そのパスコードを生成したら15分おきにSwitchBot宛に信号を送ります。その信号をSwitchBotが受信できたらSwitchBot側でもそのパスコードが設定されるので、設定されたタイミングで先程デモでお見せしたようなLINE上にお知らせ通知が来ます。LINE上にパスコードが届いた段階で、そのパスコードは使えるようになります。
Q:パスコードの自動生成は可能か?
A:はい。こちらも基本的には自動生成です。また、手動生成も可能です。
Q:予約機能について、デジタル化したことで事務負担が定量的にどの程度軽減されたのか?
A:まず予約の部分に関しては、施設予約でもさまざまな予約でも、やはり電話による時間負担の解放というところが一番大きいと思います。
予約手続きに関しては、LINEでの回答率や活用率が高いので、電話受付の台帳管理や、excelでの表管理から解放され、定量的な事務の削減が実現可能だと思います。
五島市で行っていた検診予約では、このような削減効果が出ています。費用対効果を出されている自治体もありますので、ぜひ参考になさって下さい。
Q:施設の設備を整備するのに補助金などを利用した自治体はあるか?
A:実際に今、スマートロックを連携して構築している自治体の中で、デジ田交付金(デジタル田園都市国家構想交付金)を使われている自治体もいらっしゃるとに聞いておりますので、そういった交付金も使えるのではないかと思います。
Q:スマートロック導入を検討しているが、既に別のLINE拡張サービスを利用していると、その場合も共存や乗りかえ可能か?
A:さまざまな事業者との共存や乗り換えの実績がありますので可能です。当社では直列でつなぐような仕組みがありますので、個別にご相談下さい。
給付金を行える事業者(送金機能)は今のところ当社しかないため、他の事業者を使っていながら、給付金だけは当社のツールで行っている自治体もあります。同様に施設予約機能だけで使うことも可能です。
Q:パスコード申請後に予約がキャンセルされた場合の挙動について教えてください
A:予約がキャンセルされた後に、そのパスコードは無効になります。パスコード生成前に予約がキャンセルされたら、そもそもパスコードは通知されません。パスコード生成後、通知が来た後に予約をキャンセルした場合には、そのパスコードは一定時間後に無効になるという仕様になっています。
Q:パスコードは施設利用開始の何時間前から使用可能になりますか?
A:基本は1時間前で、メッセージが届いた段階です。メッセージが届いた時点でそのパスコードは有効になっています。設定を変更することで自由に時間は変更可能です。
Q:パスコードは複数回間違えるとロックがかかるのか?
A:GovTech Expressの機能としてはないです。SwitchBotの機能としては、5回誤った番号が使用されると5分間ロックされるというような仕様のようです。
Q:公共施設予約の話で、体育館の施設予約でA面B面といった予約メニューを作った場合、A B面を予約したら同時に予約禁止になるやり方はあるのか?(A面とB面それぞれ予約するパターンと、AB面どちらも予約するパターンで、AB面どちらも予約するパターンを予約したら、A面とB面それぞれ予約する方を予約禁止にするようなことはできるか?)
A:可能だと思います。仁志出が冒頭に申し上げた通り、GovTech Expressは基本的にはレゴのようなパーツとパーツの組み合わせですので、「どうやったらその設定にできるのか」と考えながらやっていくことによって、細かな設定が可能です。
Q:個人宅への訪問調査の予約としてGovTech Expressの利用を検討しています。位置情報の送信機能があることは理解しているが、任意の位置を選択して送信することは可能か?
A:位置情報を送ることは可能です。自分が現在いる位置情報ではなく、任意の場所を選択することも可能です。
Q:SwitchBotアプリをインストールする管理端末は、職員の私物のスマホでも良いのか?
A:結論としては問題ないです。ただ、実際には各自治体の規則に応じるところかと思います。ちなみにタブレットなどでもwifiが繋がるものなら管理端末にできるので、私物携帯でも自治体の所有する端末でもアプリをインストールすることができれば、管理可能です。
Q:パスコードは予約をせずに施設選択をしたら随時発行することは可能か?
A:基本的には、予約が完了した段階でないとパスコードを発行することができないので、予約途中で施設を選択した段階でパスコードが送られるということはできないです。
4. 「スマホ市役所」を実現するLINE拡張サービスGovTech Express紹介
▼サービスの特徴
情報発信や手続等を行う単なるツールではなく、「スマホ市役所」というオンライン窓口を実現できるのが当社のGovTech Expressです。施設予約、通報、各種申請など、様々な機能をレゴのパーツのように自由に組み立て、実装することができます。
1.説明書がいらないIT
これまでの電子申請では、どこに何を入力していいか分からないなど、高齢者の方が使いにくかったのではないかと思います。
当社サービスはLINEの特性を活かし、一問一答の対話型で分かりやすく、「聞かれたことに答えるだけ」LINEのトーク内で全てが完結します。
※Webフォーム型もご用意しています
2.時間もコストも不要な双方向コミュニケーション
深夜や早朝でも連絡可能。LINEでコミュニケーションをとり、申請の不備までLINEで完結。申請不備に関する写真でのやり取りや、セグメント配信、給付金に伴う送金手続き(通常1ヶ月以上かかる手続きが3日程度で完了)も可能です。
3.LINE、Webで利用可能
住民の誰一人も取りこぼすことのなく公平なサービスを提供可能です。1つの手続きを作っていただければ、WebでもLINEでも利用可能です。
4.自治体職員が開発
実現したいサービスをすぐ実装、各種助成金や国の方針の変化などに柔軟な対応が可能で、専用アプリのダウンロードは必要ありません。マイナンバーカードを利用した手続きがLINEで完結できます。
各自治体でオンライン化した手続きはこちらからご覧いただけます。
職員専用機能としては、長門市の選挙集計作業の事例があります。
5.全国でシェア
2024年2月時点で215以上の自治体のスーパースター(自治体職員)が利用・開発し、「スマホ市役所」は日々急速に広がっています。他の自治体が実装しているサービスはすべて利用可能。短期間、一律料金で追加費用なく新機能が利用できます。